俳句7月号
2009年6月25日発売 定価:890円(税込5%) 表紙:デザイン=赤崎正一/写真=大底善人
今月の内容
大特集
団塊の世代が俳句を変える
いま、中核を担う俳人たち
●総論「転換期の群像」……橋本榮治
●新作7句+エッセイ
山崎十生・あざ蓉子・高野ムツオ・若井新一・原 雅子・岩岡中正・西村和子・大竹多可志・辻 恵美子・鳥居真里子・柴田佐知子・仁平 勝・伊藤伊那男・小澤克己・能村研三 ほか計38名
●[アンケート]編集長に聞く!
各俳誌の編集長が、自身の編集方針や結社誌について思うことなどを語ります。 遠藤若狭男(狩)・横澤放川(萬緑)・森潮(杉)・徳田千鶴子(馬醉木)ほか計14名
追悼特集
阿部完市の生涯と仕事
●追悼エッセイ……金子兜太・宇多喜代子・櫂未知子
●阿部完市の一句鑑賞……和田悟朗・宗田安正・安西 篤・黒田杏子・塩野谷仁・鳴戸奈菜・細谷喨々・宇井十間
●阿部完市の50句……筑紫磐井=選・解説
●阿部完市評論抄……編集部=編
●阿部完市略年譜……谷 佳紀=編
入門特集
夏の衣服を詠む
現在活躍中の俳人6名が自らの具体的なエピソードをまじえ、夏の衣服を詠む面白さや難しさ、詠むにあたって留意する点等をわかりやすく解説。楽しく、ためになる実用入門特集!
【執筆者】須川洋子・森田智子・鹿又英一・南うみを・鈴木章和・安倍真理子
第4回 角川全国俳句大賞
選考結果発表!!
「角川全国俳句大賞」の入選句を一挙掲載します!
第4回目の今年は、平成20年9月1日〜21年2月16日まで募集が行われました。今回の応募総数は18,360句。選考委員は有馬朗人・茨木和生・宇多喜代子・黒田杏子・長谷川櫂・正木ゆう子・矢島渚男・山田弘子の8氏(50音順)と角川全国俳句大賞審査委員会。
充実の作品欄と好評連載!
作品
特別作品50句……池田澄子「拝復」/特別作品21句……片山由美子・三村純也
蛇笏賞受賞第一作 21句……廣瀬直人
小笠原和男・三田きえ子・神尾久美子・大竹水一路・大井戸辿・仙田洋子 ほか多数
好評連載
●今日も俳句日和─歳時記と歩こう「文月」……石田郷子
●子規の内なる江戸「怪奇趣味の句」……井上泰至
●名句合わせ鏡「句を聴く」……岸本尚毅
●郁良と楽しく文語文法「助詞(4)」……佐藤郁良
●江戸のエコロジスト一茶……マブソン青眼
●現代俳句の挑戦「一句の主体は誰か」……高柳克弘
●俳句月評……加藤静夫
●角川俳句通信講座 添削例公開コーナー
「合評鼎談」……今月のテーマは《己を深める季題と句座》。メンバーは本井 英・今井 聖・高田正子。
読者投句欄「平成俳壇」……10選者の共通選
今月のトピックス
作句の現場 鍵和田
子
今月は東京都国立市にある鍵和田
子さんの仕事場を訪れました。鍵和田さんは「萬緑」で中村草田男に師事。主宰する俳誌「未来図」は創刊25周年を迎えました。多くの人との出会いの中で、こころが伝わる俳句こそ自分が求めるものだといいます。
大特集 団塊の世代が俳句を変える
現在、俳句結社の主宰や代表、編集長などを務め、俳壇の中核を担っているのが、団塊の世代の方々です。本特集では、団塊世代の俳人53名が、自身の作句信条や、俳壇の展望等について語ります。ここから生まれる新たな潮流に期待が高まります!
角川全国俳句大賞 選考結果発表!
角川書店創立60周年を記念して創設された「角川全国俳句大賞」が、今年で4回目を迎えました。今回の応募総数は18,360句。その中から選ばれた入選作品を本誌で発表します。大賞1名、準賞3名のほか、都道府県賞、新聞社賞、選者賞など多数。
今月の季語10
7月の季語
太陽が照りつける夏には、涼しげな景色を目にすると身も心も安らぎます。
暑い季節だからこそ、涼しさを見つけて一句詠んでみませんか。
- 虹
- 炎天
- 滝
- 涼し
- 浴衣
- 向日葵
- 鱧(はも)
- 夏草
- 簾
- 雲の峰
- 俳句
- 俳句
- 短歌
- 俳句通信講座
- 短歌通信講座
俳句 7月号
- 【発売日】
- 2009年6月25日発売
- 【定価】
- 890円(税込5%)
- 【編集長】
- 河合 誠
(C) Kadokawa Gakugei Shuppan 2009
次号予告
8月号 2009年7月25日(土)発売
- 【特集】
- 特集…多作多捨で自句を鍛える
次号大特集では、団塊世代の俳人53名が登場。俳壇の中核を担う団塊世代の俳人たちが、現在の俳壇に思うことや、今後の展望について存分に語ります。総論は橋本榮治氏。各人の新作7句にも注目。
- 【入門特集】
- お盆に何を詠む?
- 【付録】
- 季寄せを兼ねた俳句手帖「秋」
第3回結果発表!
第4回角川全国俳句大賞は平成21年2月16日をもって締め切りました、たくさんのご応募ありがとうございました。
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ただいま第55回角川俳句賞を選考中です。たくさんのご応募ありがとうございました。
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コラム
編集長だより
5月18日(月)、都内文京区の本郷小学校で行われた現代俳句協会ジュニア研修部の「出張俳句教室」を取材してきました。
講師代表の田付賢一さんから俳句の作り方のレクチャーを受けたあと、「俳句の種を探そう!」と校庭に出ると、こどもたちは散り散りになって季語を探し始めます。
写真は、校庭で俳句の種を探している最中のこどもたちと編集部スタッフ。正午に近い時間帯だったせいか、日差しが強く、女子たちは日陰伝いに歩き、男子たちは日向でもどこでもおかまいなしに飛び回っていました。
大人になってからこの日のことを思い出して俳句を作ってくれたらよいなと思いました。こどもたちの新鮮な俳句を含めて、詳細は8月号のレポートでご紹介する予定です。
5月20日(水)、巻頭グラビア「作句の現場」の取材で、「未来図」の鍵和田
子氏の仕事場にお邪魔してきました。
写真は鍵和田氏のご主人が入手されたイタリア・ルネッサンス期の「サヴォナローラ」という木製の折りたたみ椅子。
その名前は、16世紀の修道士ジローラモ・サヴォナローラに因んでいるそうです。彼はフィレンツィからメディチ家を追放し、贅沢品を焼却するなど厳格な神政政治を行いましたが、市民の不満が募り、処刑されました。
椅子の細い背板にはメディチ家の紋章が刻まれることがあるそうですが、この椅子の文様はそれとは異なるようです。アーチ状の脚が交差しながら伸びて、手のひらを合わせて開いたような形で直線のアームレストにつながってゆく形状は、美しくかつ重厚厳格な印象を見るものに与えます。
〈木の椅子に木の冷えふかむ十二月〉
鍵和田氏の句集『百年』に収められた上記の句は、この「サヴォナローラ」を詠んだものかも知れません。まさに「作句の現場」に立ち会った思いがしました。
5月23(土)、岩手県北上市で行われた第24回詩歌文学館賞贈賞式の翌日、選者・受賞者・関係者と盛岡市の石川啄木記念館を見学してきました。
記念館の敷地内には啄木が代用教員を務めた渋民尋常高等小学校が移築されており、校内に入ると正面に子どもたちが暖をとった囲炉裏がありました。壁には男子用とあり、視線を部屋の右奥にずらすと女子用の貼り紙。当時、囲炉裏は男女別々だったそうです。二階には教室があり、机も椅子も黒板も明治17(1886)年に建てられた当時のまま保存されています。電灯がない時代なので昼間でも室内は薄暗く、目が悪くなりそうでした。
記念館には啄木が出した葉書、書簡なども展示されていました。なかでも目を引いたのは外国の風景や女性を描いた絵はがきの多さです。どうやら啄木は筆まめだったようです。
写真は渋民公園から臨んだ北上川。
〈やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに〉
同公園には、上記の啄木の歌碑があり、選者のお一人の寺井谷子さんと記念撮影をさせていただきました。公園内にはスズランの群生地もあり、飯田龍太の〈鈴蘭の花山塊を川離れ〉を思い出しました。
機会があったらぜひ同館を訪れてみてください。