仏教の経典『観無量寿経』は、お釈迦様と悩みをかかえる女性の対話を描きます。今も昔も変わらない、日常を生きる苦しみ。それとどのように向き合うのか……。人びとを救いに導く希望の世界を、葉祥明が絵と言葉で表します。あなたが身も心も癒されますように。
「観無量寿経」から生まれた絵本。生きる希望と向き合う物語
イマジン アンド ボイス あなたとともに
- 著者:葉 祥明 監修:浄土宗
- 定価(税込5%):1500円
- A5判
- ISBN:978-4-04-653753-9
葉祥明が仏教の経典『無量寿経』の世界をもとに現代風に創作。「極楽浄土」のはじまりを説くこのお経から、今を苦しむ人はどのように救われるのかを描きました。苦しみはどうしたら乗り越えられるのだろう。あなたが苦しみの淵にあるとき、悩めるとき、この本を開いてください。
「無量寿経」から生まれた絵本。あらゆる「苦」からの解放の物語
フォー ユア エブリシング ありのままで
- 著者:葉 祥明 監修:浄土宗
- 定価(税込5%):1500円
- A5判
- ISBN:978-4-04-653741-6
葉祥明が描く新しい「極楽浄土」の世界―。仏教の経典『阿弥陀経』に込められたメッセージをもとに「今を生きる大切さ」を、世界的な絵本作家・葉祥明が独自の表現で描きました。さまざまな苦しみや悩みをかかえながら、人はなぜ生きるのか……。今を懸命に生き、悩む人たちに届けたい。
「阿弥陀経」から生まれた絵本。現代人に向けた「救い」と「癒し」の物語
コール マイ ネーム 大丈夫、そばにいるよ
- 著者:葉 祥明 監修:浄土宗
- 定価(税込5%):1500円
- A5判
- ISBN:978-4-04-621673-1
京都・知恩院にて『コール マイネーム』奉納式が行われました
2011年は、浄土宗の開祖である法然上人の800年大遠忌(豆知識1)。これを迎えるにあたり、さまざまな記念事業が展開されています。『コール マイネーム』の出版はその一環で、浄土宗監修のもと、制作されました。
2009年10月13日、この絵本を奉納する式典が、浄土宗の総本山である京都・知恩院(豆知識2)で行われました。絵本は僧侶の手を通じ、御影堂(みえいどう)に祀られている法然上人像に奉納。また、著者の葉祥明氏と浄土宗門主(もんす)、浄土宗宗務総長の対談が行われ、この絵本にこめられた思いをお話しいただきました。
法然上人800年大遠忌(だいおんき)とは?
法然上人(1133〜1212)は、平安時代から鎌倉時代へ時代が移り変わる戦乱と混乱の時代に、「南無阿弥陀仏」のお念仏によって、貴族も武士も庶民も等しく救われていく道を説き、浄土宗を開きました。平成23(2011)年はその800回忌に当たり、大きな節目の年であることから特に「大遠忌」と呼んでいます。
知恩院
浄土宗の総本山。法然上人が比叡山での修行を終え東山に庵を設けて、お念仏の教えを広めた地です。法然上人の御影(みえい:坐像)をお祀りしている「御影堂」(みえいどう)は国宝に指定されているほか、法然上人の遺骨を安置している御廟(ごびょう)、国内最大級の鐘楼(重要文化財)などがあります。
知恩院門主 坪井俊映氏にコールマイネームを手にとる
『コール マイネーム』を葉祥明氏から手渡され、ゆっくりとページをめくり、美しい絵と言葉に感動された様子の坪井俊映門主。「お経は漢字で構成されたものが多いですからね。一般の方に受け入れられるような形にするのは難しかったでしょう」と問う坪井氏に、葉氏は「絵と言葉でわかりやすく伝えられるようまとめました」と語りました。
坪井俊映氏は2010年9月にご逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
対談 浄土宗宗総長 里見法雄氏×葉祥明氏
里見:「浄土宗では、800年大遠忌ということで、さまざまな記念事業を行っています。900年、1000年と、将来までずっとつながっていくような、そんな事業にしていきたいと、常々皆様にお願いしているんです。葉先生の絵本はまさしく、未来に受け継がれてゆく素晴らしい作品になりました。たいへんうれしく思っています」
葉:「ありがとうございます。私にとっても、今回の絵本制作はとても得がたい経験でした。僕は日本生まれ日本育ちで、仏教は体に染みこんでいるようなものですが、今回の出版の話をいただいて、あらためて仏教やお念仏に触れることができました。浄土宗の教えは決して古い話などではなく、むしろ今こそ、多くの人にとって大切な生き方を示唆してくれるものではないかと、そう思っております」
里見:「本のタイトル、『コール マイネーム』。これも素晴らしいですね。『私の名前を呼びなさい』。まさにお念仏そのものです。阿弥陀様は、「私の名前(お念仏)を呼びなさい。そうすれば必ず救いますよ」、そのように誓っておられるんですね。そして極楽浄土に生まれたら、この世で別れた人とも再び会うことができるとも説かれている。苦しみも悲しみもない世界がそこにある。このような教えを、本当にわかりやすく絵本に描いてくださいました。葉先生は、この本の絵も言葉も、どちらも手がけてくださったわけですが、ご苦心された点などはありますか?」
葉:「仏教は、とても長い歴史を持つ精神文化ですね。これを現代の人々へ向けた絵本として、いかにまとめるかを考え、格闘しました。しかし最終的には、『極楽浄土をわかりやすく表現するんだ』という原点に立ち返りました」
里見:「極楽浄土を、実に美しい、色彩豊かな世界として描かれていますね。子どもから大人までたくさんの人が、極楽浄土がどんな世界なのかそれぞれに感じてくれるような」
葉:「仏教の世界について、多くの人は黒を中心にしたシックなイメージを抱いていると思うんです。ですが、(大本山)増上寺(東京)で開かれた写真展でミャンマーの寺院を見る機会がありまして。これが実にきらびやかで、豪華絢爛で……。『ああ、浄土の世界というのは、このように目に鮮やかな世界なのかも』そう感じたんです。そこで、パステルカラーを使い、明るく明るく、透明に表現すればいいんだと……苦心というよりは、そこへ立ち返りました。考えてみると、もともと僕に依頼が来たのは、僕の描く絵の中にそういう明るさがあったからなんじゃないかと。ああ、自分自身がまた気づかされたなって、そう思いました」
里見:「葉先生は、『リトルブッダ』なども仏教に関する絵本を出版しておられますね。今回の出版に当たっても、浄土宗の資料をたくさんお読みになられ、研究されたと伺っています。この本を通して、先生が一番読者に伝えたかったことは、どのようなことですか?」
葉:「『コール マイネーム』。私(阿弥陀仏)の名前を呼んでください。この『阿弥陀経』の教え、阿弥陀経からのメッセージを、初めからすべての人に理解していただけるかどうかはわかりません。ですが、この本を見て『きれいだな』『見ている間にほっとする』そんな風に、読者の方に思っていただければうれしいですね。この本を持っているだけで、心から癒される“Pure Land”(極楽浄土)を感じてもらえるようになればいいな、と。そんな風に思います」